・好きな音楽を聴くのはささやかな楽しみ
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THE BEATLES / LONG TALL SALLY
 

ビートルズの初期のレパートリーには、ポールがシャウトする胸のすくようなロックンロール・ナンバーがジョンのシャウト・ナンバーとは違った味わいでビートルズ・サウンドに彩りを添えていましたね。
とりわけこの「のっぽのサリー」(邦題で呼んだほうがしっくりくる世代です)はいきなり炸裂するポールのシャウトがゴキゲンなナンバーで、曲名のカッコよさもあって周りの友人たちもみな気に入っていた曲です。録音はほとんど一発録りだったようで、スタジオ内でライヴ演奏しているイメージもダイレクトに伝わってくるし、演奏能力の巧拙を超えたバンドの躍動感が素晴らしいです。

そして同時期のナンバーの中ではあまり目立ちませんが、個人的にかなり好きな曲がジョンが少年時代に書いたとされる「I CALL YOUR NAME」。
12弦ギターの響きの心地よさ、そして途中のリズムの変化によるノリのよさが何ともいえず、いつ聴いてもワクワクしてしまいます。EP盤に収録という割を食った扱いのためかあまり話題になることがないようですが、ジョンの初期傑作であると信じて疑わない曲です。
この曲、他人に提供したにもかかわらず、自らもレコーディングしたという変わり種でもありますね。

アルバム『A HARD DAY'S NIGHT』と同時期に制作されたこのEP盤、強力なA面の2曲に比べB面はやや地味な印象を受けます。しかしその瑞々しく若々しいサウンドは『A HARD DAY'S NIGHT』と同様、64年初頭のビートルズそのものなんですね。


A-1 LONG TALL SALLY
A-2 I CALL YOUR NAME
B-1 SLOW DOWN
B-2 MATCHBOX

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DEEP PURPLE / LIVE IN JAPAN
 

名作ライヴ盤です!
いま聴いても強烈です。昨晩は久しぶりにこのアルバムを楽しみました。

72年はこのディープ・パープルをはじめ大物アーティストの来日が相次ぎ、日本の洋楽ファンが本場のロックを身近に体験できた「実り多き時代」だったといえるかもしれません。なかでもこのパープルの公演はその年のベスト・ライヴとの評判で、数多い大物アーティストの来日公演のなかでもとくに印象深いものでしょう。
当時の私はといえば、順当に大学受験に失敗して予備校通い。時間はたっぷりあるがその使い道は受験勉強に限るというムードに包まれた不自由な身分で、このパープルの来日は気にはなったものの武道館には行きませんでした。後に発売されたこのライヴ盤を聴いて、こんなすごいパフォーマンスを披露したのなら観ておけばよかったと悔やんだものです。
約80分収録というボリュームもさほど気にならず、いつ聴いても心高ぶる演奏が詰まっています。

このアルバムはジャケ違いのUK盤『MADE IN JAPAN』も持っていますが、やはり当時レコード店に並んでいた国内盤のジャケのほうがしっくりします。ステージ後方からの写真がライヴの臨場感たっぷりで中身をよく伝えたジャケだと思います。
定価はたしか3,000円だったでしょうか。2枚組が少し買いやすくなってきた頃でしたね。

アルバムとしてはやはり1枚目が好みです。
オープニングの「HIGHWAY STAR」から「SMOKE ON THE WATER」までは一気に聴き通していまします。この3曲はライヴでは欠かせない曲だし、衝撃を受けるほどその演奏はエキサイティングでこの伝説の来日公演の興奮がビシビシと伝わってくるようです。
収録時間の関係でしょう、アンコールナンバーが聴けないのはライヴ盤としては少し中途半端な気もしますが、後年このパートも発掘されて楽しめるようになりましたね。


A-1 HIGHWAY STAR
A-2 CHILD IN TIME
B-1 SMOKE ON THE WATER
B-2 THE MULE
C-1 STRANGE KIND OF WOMAN
C-2 LAZY
D-1 SPACE TRUCKIN'

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LEE MORGAN / CANDY
 

ブラシ使いの名人、ドラムスのアート・テイラーは数多くのセッションに参加していますが、目立って話題になることもあまりないようですね。個人的にはもう少し評価されてもいい人だと思っています。
そのアート・テイラーをリズムの要にしたソニー・クラーク・トリオをバックにリー・モーガンがワンホーンで情感豊かなトランペットを聴かせてくれるアルバムです。
アート・テイラーのブラシ・ワークが冴えわたっています。

BLUE NOTE6作目の本作録音時、リー・モーガンは弱冠20歳でしたか。20歳でリーダー作6作目というのもすごいですが、トランペット・ワンホーンでこれだけの演奏をする様は圧倒的ですらあります。この編成でよくありがちなフロントの物足りなさなど微塵も感じさせません。
まぁ、それはモーガンのよく歌うラッパだけでなく、いつもながら心躍らされるピアノを聴かせてくれるソニー・クラークの存在があってのことかもしれませんが。

バリバリ吹きまくるモーガンは他のアルバムで楽しむとして、ここではミディアム、スローテンポでしっとりと吹奏するモーガンの歌心豊かなトランペットが見事です。
冒頭の表題曲「CANDY」は愛くるしいテーマメロディを持った曲で、オープニングに相応しく各人のソロを盛り込んだお披露目プレイ的な趣向が楽しめます。軽快にステップを踏むようなモーガンのメロディックなソロが耳に心地いいです。
そしてモーガンの歌心あふれるソロを満喫できるのが「SINCE I FELL FOR YOU」と「ALL THE WAY」のバラード2曲です。

リー・モーガンのトランペットを心ゆくまで味わえるアルバムですね。


A-1 CANDY
A-2 SINCE I FELL FOR YOU
A-3 C. T. A.
B-1 ALL THE WAY
B-2 WHO DO YOU LOVE, I HOPE
B-3 PERSONALITY

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荒木一郎 / 今夜は踊ろう
 

60年代和製ポップス界の鬼才、荒木一郎はもともと文学座出身の俳優ですが、60年代後半の歌謡界でひときわ輝く才能を発揮していました。自ら作詞作曲そして歌唱するといういわゆるシンガー・ソングライターの先駆者的な存在といってもいいでしょう。
ほぼ時を同じく国民的な人気を得た加山雄三の健康的な明るさより、個人的にはどこか翳りのある大人の雰囲気を醸した荒木一郎のキャラクターのほうが好みでしたね。

これはそんな彼の2ndシングル(66年発売)。
軽快なリズムにのって、夜の浜辺で「朝まで踊り明かそう♪」と、ちょっと愛想のない節回しで彼の持ち味がよく発揮された名曲。リヴァーブのかかったエレキギターと彼のブルーな歌声が60年代和製ポップスの匂いをたっぷりと振りまいてくれます。
この曲はサビの部分の歌詞が英語という和英混在歌詞なんですが、当時はこの曲のように英語詩にぴったりフィットするメロディーを持った曲があまりなかったんですね。
そんな意味でも先駆者だったと思うのです。

66年に日本レコード大賞の新人賞受賞、そして翌67年には紅白歌合戦に初出場するなど、本業である俳優業が霞むような活躍をみせていましたが、69年のスキャンダルで表舞台から退いてしまいましたね。
当時中学生だった私は、楽しみがひとつ奪われた気持ちがしたものです。


C/W あなたといるだけで

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STAN GETZ / THE SOUND
 

3月も中旬に入ったというのに今朝は真冬のような寒さです。
都心でも早朝に雨から雪に変わったとか。そういえば昨年の今頃も雪が降った記憶があります。
「寒さ」にはいい加減飽きましたね。
こちらは飽きのこないクールな演奏です。

白人テナーの最高峰、スタン・ゲッツのこれは私的「お気に入りセッション」が収録されたアルバムです。いわゆるクール期のゲッツが残したアルバムではとくに好んで聴く一枚ですが、そのほとんどがB面のみの再生で終わってしまうレコードです。
少し罰当たりでしょうか。

そのB面に収録された6曲は、51年3月、ゲッツが北欧ツアーの最終日にスウェーデンのストックホルムで行ったセッションで、リズム隊は地元のミュージシャンを起用しています。そのリズム隊の予想以上の好演、そして有名な「DEAR OLD STOCKHOLM」を演奏しているということで名作の誉れ高いものです。
A面にはピアノにホレス・シルヴァーを起用したセッション、同じくアル・ヘイグを起用したセッションが6曲収録されてこちらもクール期ゲッツの名演とされますが、私は断然B面のストックホルム・セッションのほうが好みです。

ジャズ・スタンダードとしてすっかり定着したスウェーデン民謡「DEAR OLD STOCKHOLM」をはじめ、スタンダード曲を中心とした選曲も当時のゲッツの魅力を味わうには格好の素材といえるでしょう。
また、ゲッツは初期の頃はひたすらワンホーンによるカルテット編成での演奏を好み、とくに有能なピアニストを起用したことで有名です。個人的にはアル・ヘイグが参加したセッションに惹かれますが、ここで聴かれるベンクト・ハルベルクのピアノもなかなか魅力的で、ゲッツのテナーにナチュラルに溶け込むその端正なフレージングには思わず耳を奪われます。

エリントン作「PRELUDE TO A KISS」におけるハルベルクのイントロに導かれ登場するゲッツのテナーの素晴らしさはどうでしょう。
また、原メロの美しさを損なうことなく歌い上げた「DEAR OLD STOCKHOLM」ももちろん素晴らしいですが、トミー・ドーシー楽団でお馴染みの「I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU」におけるメランコリックなゲッツの吹奏はとても軽やかで心にしみます。


A-1 STRIKE UP THE BAND
A-2 TOOTSIE ROLL
A-3 SWEETIE PIE
A-4 YESTERDAYS
A-5 HERSHEY BAR
A-6 GONE WITH THE WIND
B-1 STANDANAVIAN
B-2 PRELUDE TO A KISS
B-3 I ONLY HAVE EYES FOR YOU
B-4 DEAR OLD STOCKHOLM
B-5 NIGHT AND DAY
B-6 I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU

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