・好きな音楽を聴くのはささやかな楽しみ
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MILES DAVIS / FOUR & MORE
 

64年2月、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホールでのライヴ録音。
同日のライヴ録音で『MY FUNNY VALENTINE』というバラード集がありますが、聴くのはどうしてもこちらのほうが多くなります。

ニューヨーク・フィル専用だったクラシックの殿堂「フィルハーモニック・ホール」で開催された初めてのジャズ・コンサート。しかも前年に暗殺されたケネディ大統領を追悼するコンサートだったとの説もあるくらいですから、クインテットのメンバーはかなり緊張し、かつそれを上まわる意気込みでステージに立ったことでしょう。
そんな空気が伝わってくるようなテンションの高い演奏です。

この時期のクインテットのサックス奏者は過渡期という印象が拭えません。この日のステージに立ったのはやや保守的なジョージ・コールマン。この人のサックス、さほど悪くないと思いますがコンボ全体からは少し浮いている印象です。コンセプトが合わないというか・・・。
しかし、ここでは比較的アップテンポの曲中心ということで、そんなコールマンもあまり気にならずに楽しめます。

それにしてもオープニングの「SO WHAT」から「WALKIN'」へ続く冒頭2曲はいつ聴いてもゾクゾクします。
最近は曲目の良さからB面の流れを楽しむことが多いですが、このアルバムはやはりこの冒頭2曲を抜きには語れませんね。テンションの高さは桁外れで、ある程度パターン化させた演奏とはいえ、つい引き込まれてしまいます。


A-1 SO WHAT
A-2 WALKIN'
A-3 JOSHUA
A-4 GO-GO
B-1 FOUR
B-2 SEVEN STEPS TO HEAVEN
B-3 THERE IS NO GREATER LOVE
B-4 GO-GO

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LEE MORGAN / CANDY
 

ブラシ使いの名人、ドラムスのアート・テイラーは数多くのセッションに参加していますが、目立って話題になることもあまりないようですね。個人的にはもう少し評価されてもいい人だと思っています。
そのアート・テイラーをリズムの要にしたソニー・クラーク・トリオをバックにリー・モーガンがワンホーンで情感豊かなトランペットを聴かせてくれるアルバムです。
アート・テイラーのブラシ・ワークが冴えわたっています。

BLUE NOTE6作目の本作録音時、リー・モーガンは弱冠20歳でしたか。20歳でリーダー作6作目というのもすごいですが、トランペット・ワンホーンでこれだけの演奏をする様は圧倒的ですらあります。この編成でよくありがちなフロントの物足りなさなど微塵も感じさせません。
まぁ、それはモーガンのよく歌うラッパだけでなく、いつもながら心躍らされるピアノを聴かせてくれるソニー・クラークの存在があってのことかもしれませんが。

バリバリ吹きまくるモーガンは他のアルバムで楽しむとして、ここではミディアム、スローテンポでしっとりと吹奏するモーガンの歌心豊かなトランペットが見事です。
冒頭の表題曲「CANDY」は愛くるしいテーマメロディを持った曲で、オープニングに相応しく各人のソロを盛り込んだお披露目プレイ的な趣向が楽しめます。軽快にステップを踏むようなモーガンのメロディックなソロが耳に心地いいです。
そしてモーガンの歌心あふれるソロを満喫できるのが「SINCE I FELL FOR YOU」と「ALL THE WAY」のバラード2曲です。

リー・モーガンのトランペットを心ゆくまで味わえるアルバムですね。


A-1 CANDY
A-2 SINCE I FELL FOR YOU
A-3 C. T. A.
B-1 ALL THE WAY
B-2 WHO DO YOU LOVE, I HOPE
B-3 PERSONALITY

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STAN GETZ / THE SOUND
 

3月も中旬に入ったというのに今朝は真冬のような寒さです。
都心でも早朝に雨から雪に変わったとか。そういえば昨年の今頃も雪が降った記憶があります。
「寒さ」にはいい加減飽きましたね。
こちらは飽きのこないクールな演奏です。

白人テナーの最高峰、スタン・ゲッツのこれは私的「お気に入りセッション」が収録されたアルバムです。いわゆるクール期のゲッツが残したアルバムではとくに好んで聴く一枚ですが、そのほとんどがB面のみの再生で終わってしまうレコードです。
少し罰当たりでしょうか。

そのB面に収録された6曲は、51年3月、ゲッツが北欧ツアーの最終日にスウェーデンのストックホルムで行ったセッションで、リズム隊は地元のミュージシャンを起用しています。そのリズム隊の予想以上の好演、そして有名な「DEAR OLD STOCKHOLM」を演奏しているということで名作の誉れ高いものです。
A面にはピアノにホレス・シルヴァーを起用したセッション、同じくアル・ヘイグを起用したセッションが6曲収録されてこちらもクール期ゲッツの名演とされますが、私は断然B面のストックホルム・セッションのほうが好みです。

ジャズ・スタンダードとしてすっかり定着したスウェーデン民謡「DEAR OLD STOCKHOLM」をはじめ、スタンダード曲を中心とした選曲も当時のゲッツの魅力を味わうには格好の素材といえるでしょう。
また、ゲッツは初期の頃はひたすらワンホーンによるカルテット編成での演奏を好み、とくに有能なピアニストを起用したことで有名です。個人的にはアル・ヘイグが参加したセッションに惹かれますが、ここで聴かれるベンクト・ハルベルクのピアノもなかなか魅力的で、ゲッツのテナーにナチュラルに溶け込むその端正なフレージングには思わず耳を奪われます。

エリントン作「PRELUDE TO A KISS」におけるハルベルクのイントロに導かれ登場するゲッツのテナーの素晴らしさはどうでしょう。
また、原メロの美しさを損なうことなく歌い上げた「DEAR OLD STOCKHOLM」ももちろん素晴らしいですが、トミー・ドーシー楽団でお馴染みの「I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU」におけるメランコリックなゲッツの吹奏はとても軽やかで心にしみます。


A-1 STRIKE UP THE BAND
A-2 TOOTSIE ROLL
A-3 SWEETIE PIE
A-4 YESTERDAYS
A-5 HERSHEY BAR
A-6 GONE WITH THE WIND
B-1 STANDANAVIAN
B-2 PRELUDE TO A KISS
B-3 I ONLY HAVE EYES FOR YOU
B-4 DEAR OLD STOCKHOLM
B-5 NIGHT AND DAY
B-6 I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU

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ORNETTE COLEMAN / THE SHAPE OF JAZZ TO COME
 

フリー・ジャズは混沌としたサウンド自体があまり好きになれず、ほとんど聴く機会をもちません。
このオーネット・コールマンの『THE SHAPE OF JAZZ TO COME』もきっとそんなサウンドなんだろうと、有名盤であるにもかかわらず聴いてみる気がなかなか起こらなかったアルバムです。

しかしラジオから流れてきた「LONELY WOMAN」を耳にして、驚きました。ベースもドラムスもちゃんとリズムをキープして、オーネットのアルトサックス・ソロも思ったよりヒステリックではないのです。ピアノレスの空間を自由にインプロヴァイズするオーネットのアルトに心奪われ、すっかり認識を改めてしまいました。
調性の縛りから解放されたアドリブはこんなにも美しく響くものかと思ったほどです。
メンバーはチャーリー・ヘイデン(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)のリズム隊にフロントの相方はドン・チェリー(cor)というカルテット編成。ピアノレス効果がよく出ています。

アルバムタイトルもいいですね。内容をよく表しています。
直訳すれば「来るべきジャズの形」となりましょうか。正式な邦題「ジャズ来るべきもの」とは少しニュアンスが違うように思えますが、いずれにしても59年当時のシーンの空気がよく表れたフレーズです。

頻繁に聴くことはありませんが、たまに接するとやはり刺激的です。


A-1 LONELY WOMAN
A-2 EVENTUALLY
A-3 PEACE
B-1 FOCUS ON SANITY
B-2 CONGENIALITY
B-3 CHRONOLOGY

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THE DUKE 1940 live from The Crystal Ballroom in Fargo
 

デューク・エリントン楽団の黄金時代といわれる1940年、ノース・ダコタ州の「FARGO」でのライヴ盤です。私が所有する数少ないアナログ・オリジナル盤のうちの一枚です。

スウェーデンのJAZZ SOCIETYというレーベルが70年代に発掘した音源だったでしょうか、音源はエアチェック(放送録音)だと思いますが、当時私はこのアルバムを手に入れ雑音があるもののその音の瑞々しさに驚いたものです。
戦前のエアチェック録音はあまりいい音のものがなく、演奏を楽しむというより資料的な側面に価値を求めるようなものがままあります。ところがこのレコード、とてもエアチェックとは思えない臨場感ある録音で、当時のエリントン楽団の素晴らしい演奏を蘇らせてくれます。
当時は国内盤で楽しんでいましたが、音源が音源だけにオリジナル盤との差はあまり感じないだろうと思っています。

黄金期とされるだけにこのときのエリントン楽団のメンバーはすごい顔ぶれですね。
レックス・スチュアート(tp)、ローレンス・ブラウン(tb)、バーニー・ビガード(cl)、ジョニー・ホッジス(as)、ベン・ウェブスター(ts)、ハリー・カーネイ(bs)、ジミー・ブラントン(b)、ソニー・グリア(ds)等々、これだけのスター・プレイヤーを擁した時代は長い楽団の歴史をみてもそうそうないはずです。
エリントン楽団のカラフルで格調の高いアンサンブルと、ジョニー・ホッジス、ベン・ウェブスターらスター・プレイヤーの極上のソロがスタジオ録音にはないライヴの臨場感で楽しめるのは嬉しいです。

なお、あの有名な「A列車で行こう」は41年作品なのでここでは演奏されていません。
したがってこの日のコンサートはあの初期の代表作「THE MOOCHE」で幕が上がります。


A-1 THE MOOCHE
A-2 KO KO
A-3 PUSSY WILLOW
A-4 CHATTERBOX
A-5 MOOD INDIGO
A-6 HARLEM AIRSHAFT
A-7 WARM VALLEY
B-1 STOMPY JONES
B-2 BOJANGLES
B-3 YOU TOOK ADVANTAGE OF ME
B-4 RUMPUS IN RICHMOND
B-5 THE FLAMING SWORD
B-6 NEVER NO LAMENT
B-7 CLARINET LAMENT
C-1 SLAP HAPPY
C-2 SEPIA PANORAMA
C-3 BOY MEETS HORN
C-4 WAY DOWN YONDER IN NEW ORLEANS
C-5 OH, BABE! MAYBE SOMEDAY
C-6 FIVE O'CLOCK WHISTLE
C-7 ROCKIN' IN RHYTHM
D-1 SOPHISTICATED LADY
D-2 WHISPERING GRASS
D-3 CANGA BRAVA
D-4 STARDUST
D-5 ROSE OF THE RIO GRANDE
D-6 ST. LOUIS BLUES

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