・好きな音楽を聴くのはささやかな楽しみ
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SONNY ROLLINS / A NIGHT AT THE VILLAGE VANGUARD
 

この手持ち盤はキングの重量盤です。
こだわりの復刻で音質も国内再発盤では最高との評判で、私自身もいままで聴いた国内盤ではいちばん図太い音がするという感想を持っています。
この名作ライヴはやはり深みのあるアナログレコードで楽しみたいものです。初期のCDの音は少し薄っぺらな印象でした。

ジャズ・クラブでのライヴということもあって、ロリンズの豪放なプレイ、地を這うようなウイルバー・ウエアの図太いベース、そして柔軟なポリリズムを刻むエルヴィン・ジョーンズのドラムスが一体となったグルーヴ感には圧倒されます。オン・マイク気味の録音もあって最初は少しドラムスの音(シンバル)が喧しく感じたものですが、いまではこの臨場感があってこその快感すら感じる気持ちよさです。
ロリンズのインプロヴァイザーぶりが遺憾なく発揮された作品といえるでしょう。
熱演のあとクールダウンするような「I CAN'T GET STARTED」も格別です。

ピアノレス・トリオのロリンズといえば同じ57年のCONTEMPORARY盤『WAY OUT WEST』のほうを先に聴いていたので、このライヴ盤を初めて聴いたときはちょっと馴染めませんでした。
『WAY OUT WEST』はロスのスタジオ録音で、この時期のロリンズの豪快な音色で緊張とくつろぎを混在させた“ロリンズ節”がピアノレス編成で際立ったものですが、このBLUE NOTE盤は自己のアドリブの限界に挑戦するロリンズのイメージが強いですね。

同じ編成であってもこんなに表情が変わっちゃうんだなぁ、というロリンズの名盤です。


A-1 OLD DEVIL MOON
A-2 SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
A-3 STRIVER'S ROW
B-1 SONNYMOON FOR TWO
B-2 A NIGHT IN TUNISIA
B-3 I CAN'T GET STARTED

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THELONIOUS MONK QUINTETS
 

強烈な個性をもったオリジナル曲をそれに劣らず個性的に演奏するセロニアス・モンクは、どんな編成で演奏してもモンク。ソロピアノであろうとコンボ編成であろうと見事に独自の世界がそこには現出されますね。
ですからモンクを聴く基本はオリジナル曲にありだと思うのですが、このアルバムで演奏している唯一のスタンダード曲「SMOKE GETS IN YOUR EYES(煙が目にしみる)」の味わい深さは格別なものです。58年にプラターズがリバイバルヒットさせて有名になったジェローム・カーンのペンによるこの名曲を、モンクは美しいテーマメロディをあまり崩すことなく弾き綴っていきます。ホーン奏者にはテーマのアンサンブルに終始させ、リズム隊も控えめで、彼のピアノが大きくフィーチャーされたこの曲にモンクのピアノプレイの魅力が凝縮されているように思えます。

ガイドブックを頼りにジャズのレコードを買い始めた頃、モンクの作品はやはりRIVERSIDE時代のものばかり手に入れ聴いていました。
あまり録音がよくないということ、そして作品の完成度からしてPRESTIGE時代のものは手が伸びにくく、聴くのは後回しといったスタンスでした。しかし冒頭で述べたようにどんな編成で演奏してもモンクです。多少音が悪くてもモンクの魅力は変わりようがありません。

A面収録の4曲はフランク・フォスター(ts)、レイ・コープランド(tp)をフロントに据えたクインテット編成によるセッション(54年5月)。
そしてB面の2曲は少し録音が古いけど、若きロリンズのプレイが聴けるセッション(53年11月)。こちらはエンジニアがヴァン・ゲルダーでないので、やや音質に難があります。

名演「煙が目にしみる」が収録されているものの、やはりこの頃のPRESTIGE盤にはこういった弱点があります。
手が伸びにくいのはしかたありません。


A-1 WE SEE
A-2 SMOKE GETS IN YOUR EYES
A-3 LOCOMOTIVE
A-4 HACKENSACK
B-1 LET'S CALL THIS
B-2 THINK OF ONE (take2)
B-3 THINK OF ONE (take1)

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THE MODERN JAZZ QUARTET / THE COMPLETE LAST CONCERT
 

MODERN JAZZ QUARTET(MJQ)が74年に解散したときはちょっとしたニュースでしたね。
リンカーンセンターのエイブリー・フィシャー・ホールで11月25に行われた解散コンサートを収録した2枚組LPも翌75年に発売され、その音の良さもあって評判になりました。私も中古で手に入れてよく聴いたものです。
格式あるコンサートの模様が伝わってくるようなジャケ写は開演前のものでしょうか。あるいは当夜のプログラムを終え、すべての楽器が静かに眠りについた頃を捉えたものでしょうか。
個人的にとても気に入っているジャケットです。

しばらくしてこのアルバムの続編である『THE LAST CONCERT SECOND』も発売されましたが、私はひたすら当初発売された2枚組LPを愛聴していました。
同じような内容のアルバムを手に入れるほどの金銭的な余裕はありませんでした。

この「完全版」CDは89年にリリースされた輸入盤で、たしか90年代中頃に手に入れた記憶があります。LPをとうに手放してCDで音楽を楽しんでいた当時、まだ未聴だった楽曲を含めて久しぶりに聴きたくなったのと、アルバムタイトルの「COMPLETE」に惹かれたわけです。
いまではリマスター盤が出ているようですが、このコンボの主楽器であるヴィブラフォンの響きを思うと、私はこの古いCDでもいいかなと思っています。

それにしても感動的なコンサートで、当夜のプログラムをもれなく収録した全22曲は聴き応え充分です。深夜灯りを落として聴いていると目の前にステージが広がり、ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンのみならず、すべての楽器の音が部屋を包み込むような心地よさでとてもリラックスできる音楽です。
彼らの代表的なレパートリーが網羅された内容は文句のつけようがありませんし、どの曲もほどよい緊張感をともなって、MJQ「最後の演奏」に感動します。
その音楽性とは裏腹に意外とライヴ盤が楽しめるMJQですが、なかでも60年の『EUROPEAN CONCERT』とこの『LAST CONCERT』はライヴの双璧といえるでしょうね。


(DISC 1)

01 SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
02 THE CYLINDER
03 SUMMERTIME
04 REALLY TRUE BLUES
05 WHAT'S NEW?
06 BLUES IN A MINOR
07 CONFIRMATION
08 ROUND MIDNIGHT
09 NIGHT IN TUNISIA
10 TEARS FROM THE CHILDREN
11 BLUES IN H(B)
12 ENGLAND'S CAROL

(DISC 2)

01 THE GOLDEN STRIKER
02 ONE NEVER KNOWS
03 TRAV'LIN'
04 SKATING IN CENTRAL PARK
05 THE LEGENDARY PROFILE
06 CONCIERTO DE ARANJUEZ
07 THE JASMINE TREE
08 IN MERORIAM
09 DJANGO
10 BAG'S GROOVE

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「別テイク」は別で聴きたい!

 

このカテゴリーへのエントリーは久しぶりになりますが、前回に引き続いて今回もCD関連の話題です。

レコード、CDを問わず別テイクの収録には概ね好意的な私ですが、同じ曲を続けて聴かされるのはちょっと困りものです。CDの場合簡単に飛ばせるのでまだいいのですが、レコードとなると少し面倒ですし、なによりアルバム全体の流れを中断してしまいます。
テイク違いの聴きくらべも悪くはありませんが、私はアルバム本来の流れを損なうことなく楽しみたいと思います。

このビル・エバンスいやピアノトリオの歴史的作品も名演「枯葉」の別テイクが収録されていることで有名なアルバムです。しかも別テイクはモノラルミックスということで、続けて再生するとかなり違和感を覚えてしまいます。
私がジャズのレコードを買い集めるようになった70年代から、このアルバムはこの仕様が標準のようになっていて、以後再発されるレコード、CDをチェックする限りみな3曲目には「枯葉」の別テイク(モノラル)が収録されてきたように思えます。

・・・で、このCDはわりと最近中古屋で購入したものです。

「KEEPNEWS COLLECTION」としてリリースされたリマスター輸入盤ですが、ご覧のようにケース裏の曲目表示を見てハッとしました。そう、3曲目がちゃんと「WITCHCRAFT」につながっているのです。そして問題の別テイクはボーナストラックとして10曲目以降にまとめられ、しかも新たに「COME RAIN OR COME SHINE」と「BLUE IN GREEN」の初登場テイクを収録したものなんです。
いや、これは「とうとう見つけた!」と思いましたね。



このCDのおかげでアルバムの流れが中断されることはなくなりました。
名作『PORTRAIT IN JAZZ』は長年愛聴してきたアルバムですが、さらに愛着が深まりました。

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MILES DAVIS / FOUR & MORE
 

64年2月、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホールでのライヴ録音。
同日のライヴ録音で『MY FUNNY VALENTINE』というバラード集がありますが、聴くのはどうしてもこちらのほうが多くなります。

ニューヨーク・フィル専用だったクラシックの殿堂「フィルハーモニック・ホール」で開催された初めてのジャズ・コンサート。しかも前年に暗殺されたケネディ大統領を追悼するコンサートだったとの説もあるくらいですから、クインテットのメンバーはかなり緊張し、かつそれを上まわる意気込みでステージに立ったことでしょう。
そんな空気が伝わってくるようなテンションの高い演奏です。

この時期のクインテットのサックス奏者は過渡期という印象が拭えません。この日のステージに立ったのはやや保守的なジョージ・コールマン。この人のサックス、さほど悪くないと思いますがコンボ全体からは少し浮いている印象です。コンセプトが合わないというか・・・。
しかし、ここでは比較的アップテンポの曲中心ということで、そんなコールマンもあまり気にならずに楽しめます。

それにしてもオープニングの「SO WHAT」から「WALKIN'」へ続く冒頭2曲はいつ聴いてもゾクゾクします。
最近は曲目の良さからB面の流れを楽しむことが多いですが、このアルバムはやはりこの冒頭2曲を抜きには語れませんね。テンションの高さは桁外れで、ある程度パターン化させた演奏とはいえ、つい引き込まれてしまいます。


A-1 SO WHAT
A-2 WALKIN'
A-3 JOSHUA
A-4 GO-GO
B-1 FOUR
B-2 SEVEN STEPS TO HEAVEN
B-3 THERE IS NO GREATER LOVE
B-4 GO-GO

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